なんで勉強するのん?
私は、勉強が好きではない。子どものときから、今も。
でも、夫は違う。職業は、数学者だ。家にいるときもだいたいパソコンに向かってなにかしている。こむずかしい本も読んでいる。
今は、博士になるべく、週末もほとんど研究室にこもりきりだ。
姑によると、子どもの頃の愛読書は百科辞典だったらしい。
知らないことを知るのが楽しい、と言っていた。
分からないことが分かるようになると嬉しくて、もっと勉強したくなる‥らしい。
子どもの頃、日曜になると、父がチラシの裏紙をノート代わりに勉強を教えてくれるのがイヤでたまらなかった。
いつもいつも逃げ回っていた。原っぱで、虫取りばかりしていた。
要領が悪いのか、勉強がいやではなかったのか、姉は、父と毎週のように勉強をしていた。
父は、激しい人で、分からないと姉の頭をたたいたり、叱ったりしていた。
私は、そんなにまでして、ようやるわ〜と思っていた。
そんな私が、小学5年生の算数(むずかしい!)を娘と一緒に夫に教えてもらった。
むむむ、そうか!へぇ〜、やった!解けた!つるかめ算!
分かるって、ほんま嬉しいなぁ。
この間、高校生クイズをテレビで見た。
超一流の進学校に通う高校生たちのものすごい知識の量に驚く。
私のつるかめ算が分かった喜びとは、はるかにレベルが違うものだけれど、年齢もものすごく私が上だけど、もしかしたら、この子たちも分かることや知ることが楽しいのかなぁ。
私はずっとなんで勉強するのやろう、と思っていた。テストやから、しゃあない、ちょっとやりましょか、くらいに考えていた。
つるかめ算が解けた喜び、四十を超えて勉強の楽しさが分かった?ような気がする。
小学生の時にわかっていたら〜!などと言ってもしょうがない。
これからでも間に合う〜!算数に目覚めた?私です。お姉ちゃん、いっしょにがんばろう!